今日はボルボと国産車のディスクブレーキの違いについてご説明
したいと思います。
こちらがディスクブレーキの基本構造です。
タイヤの取付部(ハブ)に装着されたディスクローターを
パッドで挟み込み油圧装置であるキャリパーで回転を押さえつける構造です。
ここまではボルボ車(外国車)も国産車も大差はございません。
が、ディスクローターの材質が違います。
国産車はブレーキパッドのみを柔らかくしディスクローターに食いつかせ制動作用を
得ますがボルボ車(外国車)はディスクローターも柔らかく製造しお互いに食いつかせ
より強力な制動作用を得ています。
それは想定する使用環境の違いによるもので海外では最高速度200km/hの高速道路であったり
速度無制限の高速道路が存在するからです。
緊急時にはその速度からの急ブレーキが必要となりますのでこのような性能が必要とされます。
ですのでディスクローターも消耗品といった考え方が必要になってきます。
こちらは摩耗限度を迎えたディスクローターです。
この状態で裏表合わせて2mmほどの摩耗です。
ここまで摩耗すると異音の原因になったりブレーキジャダーといった振動の
原因にもなってしまします。
こらがブレーキパッドの使用後と使用前の状態です。
左側は摩擦材が2mmほどしか残っていません。
昨今は被害軽減ブレーキといった先進装備が注目されていますが
これらの基本パーツが十分に性能を発揮できていない場合は先進装備から
得られる恩恵も低減してしまいます。
ボディーのメンテナンスのように使用者様が日々お手入れとはいかない部位ですので
ブレーキに違和感を感じた場合はボルボカー幕張までご連絡下さい。
またブレーキ単体の性能が十分でも最終的に路面との摩擦が不十分(タイヤ摩耗)
の場合も同様でせっかくの先進装備が意味をなさない場合もあります。
ブレーキとタイヤの共通点は
すり減ることで安全を確保するです。
長文となってしまいましたがここまでお読みいただきありがとうございます。
梅雨の時期で視界不良、や路面状態が悪い日がまだまだ続きますが是非安全運転
を心がけてください。
それでは失礼いたします。