春ですね、タイヤ付け替えの時期です
こんにちは、こんばんは、テクニシャン(メカニック)の青柳です。
3月に入り暖かくなるにつれ冬用のスタッドレスタイヤからノーマルタイヤへの付け替え
のご依頼が増えてまいりました。
ご自分で付け替え作業をなさっている方もいらっしゃるかと思いますが締め付けトルクは
大丈夫でしょうか?
国土交通省の統計によると11月から4月までの期間でタイヤ脱落事故が多く、この期間は
ノーマル → スタッドレス 、 スタッドレス → ノーマルへの付け替え時期と概ね一致しております。
発表されている統計は大型車のものですが、私もかつてユーザー様自身が付け替えた後に
不具合を起こした車両を整備したことがあります。
国産車でホイールナット式の車両でしたがナットを裏表逆につけた為による脱落事故でした。
幸いな事に外れたタイヤは用水路に落ちていましたので車両の修理以外の被害は出ませんでしたが
もしそこに歩行者さんや他の車両がいたらニュースになっていた可能性も有ります。
車両によってはスペアタイヤをご自分で交換できるように車載工具が装備されておりますが
正直な感想を述べますと車載工具だけでは不十分です。
現行モデルを例にあげますと 140N・m(140ニュートン・メーター)という力で均等に
締め付ける必要があります。
電動工具などを使用すれば締められない力ではありませんが均等には締め付けることが
難しいかと思います。
そのために整備工場ではトルクレンチという締め付ける力を測定しながらボルトやナットを
締め付ける工具を使用します。
それがこちらです。
★事前に締め付けたい力をセットし全てのボルトを均等に締め付ける事が出来ます。★
(この工具は定期的に数値に誤差がないか検査を行っております)
もしご自分で交換された場合でも、事故防止のためにトルクレンチで均等に締め付けて頂きたいと思います。
また一般的なユーザー様でトルクレンチを所持されている方はごく少数かと思いますので
その場合はご相談いただければと思います。
↑は締め付け風景です。(カメラ目線なことは気にしないでください)
当店ではこの後に、他者による再度締め付け点検のWチェックを実施します。
自動車が 車 と表現されるようにタイヤこそ自動車の命だと思います。
タイヤやホイールに不安があるユーザー様は些細な事でもためらわずご連絡ください。
長文お読みいただきありがとうございました。